PEEKの特徴

PEEK(ピーク)/ポリエーテル・エーテル・ケトンは、熱可塑性樹脂としては非常に高い耐熱性があり、耐疲労性に優れ、耐磨耗性や寸法安定性、耐薬品性にも優れています。あらゆる面で優れた性質を持つPEEKは、半導体業界をはじめとする幅広い分野で使用されています。

各メーカー別グレード&規格

PEEKの特性






耐薬品性 機械加工性










5 4 2 2 2 2 5 1 1 1 1

5=安価/優れている 4=やや安価/やや優れている 3=普通 2=やや高価/やや劣る 1=高価/劣る

樹脂の選定基準

強度 RENY>PPS>PEEK>PC>PTEF 機械的性質データより
耐熱性 PPS>PEEK・PTEF>PC>RENY UL認定温度より
耐薬品性 PTEF>PEEK>PPS>RENY>PC 耐薬品性のデータより

PEEKの一口メモ

PEEK樹脂を発見したのは英ICI社であり、1978年に発表され、1981年に発売された。
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン、polyetheretherketone)樹脂は、射出成形可能な熱可塑性樹脂としては最高の耐熱性を持つ芳香族系のプラスチックである。融点が334℃で、250℃で連続使用できるという超耐熱性を持つことから、「スーパーエンプラ」とも呼ばれる。

分子構造としては、ベンゼン環がパラの位置につき、剛直なカルボニル基(-C=O)とフレキシブルなエーテル結合(-O-)によって連結される構造をとっている。非強化では荷重たわみ温度が140℃とさほど高くないが、ガラス繊維などで強化することにより高めることが可能で、ガラス繊維30%強化品で315℃に達する。
耐薬品性も優れており、濃硫酸や濃硝酸、飽和塩素水以外の無機・有機薬品に侵されない。

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